無事に保育園の入園も決まり、ほっとしたのも束の間…。
育休明けの職場復帰は正直不安ですよね。
特に理学療法士は患者さん・利用者さんの身体を治療するので責任も重く、また常に自己研鑽が必要な職業です。
ブランクが空くと、治療や技術への心配があるかと思います。
それに加えて、育児という役割も増えるわけですから、不安を抱くのは当然のことといえるでしょう。
・仕事の感覚を取り戻せるか不安。
・子育てと理学療法士の仕事は両立できる?
・周りのスタッフに迷惑をかけないか心配。
この記事では、私が実際に育児休暇から職場復帰をして直面した悩みと、どう乗り越えてきたかについて書いています。
同じように悩みを抱えている方のヒントや参考になれば嬉しいです。
育休明けにぶつかった壁
仕事と育児の両立が想像以上に大変
毎日が時間との闘いです。
朝は自分の準備と子どもの登園準備をし、保育園に送り出勤します。
子どもの準備が加わるといつもの倍は時間がかかります。
夕方は「保育園のお迎えに遅れないよう、カルテを書き終えないと…。」と休み時間も返上してカルテを書く日もありました。
そして帰ってからは夕飯の準備、お風呂に入れる、子どもの睡眠時間のためにも早く寝かせたい…
ひたすら時計とにらめっこする日々でした。
子どもが体調不良になり、職場に呼び出しの連絡が来ることも多く、仕事をまた休んでしまったと落ち込んでしまうことも沢山ありました。
職場への申し訳なさ・プレッシャー
育児休暇で長期にわたりお休みをもらっていた分、早く仕事で恩返しをしようとと意気込んでいました。
しかし身体と頭が仕事に追い付いていない状態で、なかなか思うように仕事が進みません。
また子どもの体調不良で急遽お休みしたり、その休みが続いてたりしてしまうと、他のスタッフや患者さんに迷惑をかけてしまった申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
自分の技術・感覚が鈍ってる気がする
しばらく臨床から離れていると、知識や技術、コミュニケーションの取り方など多くのことを忘れていました。
また自分の技術のアップデート不足を痛感し、他のスタッフや後輩と比べてしまうこともありました。
すべてにおいて、自分の自己肯定感が下がっていくような感覚でした。
仕事と育児を両立するために必要なこと3つ
家族や周囲に頼る「自分を許す」
まずはワンオペを頑張りすぎないことです。
少し散らかっていても、お惣菜を買っても「とりあえず生きていればオッケー!」というマインドに変えました。
そして夫や家族とできるだけ家事を分担して自分の負担を減らしました。
人に頼ることって勇気がいることですが、一部分でもやってもらうと身体的にも精神的にも楽になります。
しっかりと睡眠時間を確保し、体調を崩さないことを一番に生活しました。
そして完璧を目指すことをあきらめましょう。
職場とこまめにコミュニケーションを取る
あらかじめ上司には、子供の体調不良で急遽休むことが増える可能性があることをしっかりと伝えておきましょう。
子育てに理解のある職場であれば分かっているかもしれませんが、理解の少ない職場では予め伝えておくことが大事です。
また患者さんの進捗状況をこまめに伝える、期限よりも余裕をもって書類仕事を終わらせておくと、もし急遽の休みになっても心配事がへるのでオススメです。
焦らず段階的にペースを取り戻す
早く前みたいに働けるようにならなくちゃと思っていましたが、今は子育てもあるので前と同じパフォーマンスで働くことは無理があると割り切って考えるようになりました。
最初から100%を目指さず、段階的に慣らしていくことを心掛けるようにしました。
休むことが多かったので、出勤できた時には掃除や雑務、他の人のフォローなども積極的に行うよう心掛けました。
【まとめ】今だからこそ伝えたいこと
私も一人目の育休後の職場復帰では、毎日に必死で休日は疲れてしまいました。
少しずつ自分の負担を減らし無理のないように変えていくことで楽になりました。
今では理学療法士としての仕事も子育ても楽しんで生活しています。
「完璧じゃなくていい。頑張りすぎない、毎日無事に終えられたらそれで最高!」
周りの力を借りながら、少しずつ自分のペースで進んでいきましょうね。